平成16年6月10日

各 位

  株式会社 佐 藤 秀
代表取締役社長 内野邦夫


平素、弊社業務に多大なご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
弊社並びに弊社の連結子会社である株式会社秀コーポレーション及び株式会社エスディ・コーポレーションは、本日平成16年6月10日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い受理され、直ちに同裁判所から保全処分命令(弁済禁止処分)と監督命令が発せられました。 このような事態となり、株主の皆様、お客様、お取引先の皆様には多大なご迷惑をおかけするところとなり、誠に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。
弊社は、創業以来今日まで、民間工事を中心にして、お客様にご満足頂けることを第一として建築事業に取り組み、その施工技術と品質の高さは、「建築の佐藤秀」として高い評価をいただいて参りました。
しかしながら、弊社は、バブル期の過大な不動産投資により巨額の有利子負債を抱えることとなり、財務基盤が悪化致しました。加えて、長引くデフレによる資産価値の下落と建設市場の縮小により、弊社をとりまく経営環境は極めて厳しいものとなりました。弊社は、これまで熾烈な受注競争の中でも建築事業で収益を確保し、財務基盤の改善に努めて参りましたが、その抜本的改革には至りませんでした。このような中、受注環境の悪化から、資金繰りが当初の予想以上に苦しい状況に至り、6月11日予定の支払及び6月15日予定の支払手形の決済の見通しがつかなくなったことから、この度、最終的に自主再建を断念し、民事再生法に基づく民事再生手続を選択するに至りました。

ご高承の通り、民事再生手続は、事業を再建させるための手続です。従いまして、弊社は裁判所の監督の下で、今後とも営業を継続し、従来通り事業を行って参ります。
また、この度、弊社は、株式会社サクセスファクトリー様よりご支援を頂戴することになりました。株式会社サクセスファクトリー様は、都心にテナントビル10数棟を所有し、賃貸業を中心とする不動産会社で、東証一部上場で新築マンション分譲事業を営む株式会社ゴールドクレスト様の創業社長の100%出資会社であり、弊社の支援先としては最適のスポンサーであると考えております。
弊社は、株式会社サクセスファクトリー様のご支援の下で、弊社の持つ高い技術とマネジメントを活かして、これから事業の再建に向け、全社一丸となって業務に精励致す所存でございますので、今後とも従前通り弊社をお引き立て下さいますよう、伏してお願い申し上げます。

(2004.06.11)
※このニュース記事は公開日現在の情報です。

 

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