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天台宗 安養寺
参道から山門を見る
山門
山門
観音堂
Photo : BAUHAUS NEO
天台宗 安養寺
工事内容
山門保存復元・観音堂改修
所在地
東京都府中市
発注者
宗教法人安養寺
設計・監理
佐藤秀一級建築士事務所
用途
寺院
構造
木造
階数
地上1階
竣工
1989年7月
リンク
Wikipedia - 安養寺 (東京都府中市)
コメント
総本山は比叡山延暦寺で、慈覚大師が859年(貞観元年)に開山されました。その後中興開祖尊海僧正が勅命により1296年(永仁4年)が再興し、明治維新以前は大國魂神社の別当寺でありました。
山門は「高麗門(こうらいもん)」 様式で、1833年(天保4年)に再建されたものです。堅牢な山門ではありましたが、安政の大地震の際にかなりの破損が生じ、1858年(安政5年)に復元再建されたものと思われます。その後、関東大震災にも耐えましたが、経年劣化が激しかったため、比叡山開山1200年を記念して、平成元年解体復元工事のはこびとなり、佐藤秀が施工を担当いたしました。
また、1911年(明治44年)に建立された観音堂には、浅草寺の観世音御分体が安置されています。この地から浅草寺までは距離があるため、御分体をこの観音堂にまつり、方角を浅草寺にあわせることで、日々のお参りを可能としたのです。この改修・保存工事にあたっては、特に傷みの激しかった浜縁の床・そで壁・金物類の作り直しを行いました。また、全体的に、緩んでいた部分の締め直しや、傷んでいた部分を作り直し、建物の延命をはかりました。
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