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浄土宗 光源寺
本堂 客殿庫裡 外観俯瞰
本堂 正面外観
本堂 東面外観
客殿庫裡 外観
客殿 ホール
客殿 板の間
客殿 奥座敷
客殿 和室・前室
客殿 中庭
Photo : 都市建築写真事務所
浄土宗 光源寺
工事内容
本堂・客殿庫裡 新築
所在地
東京都文京区向丘
発注者
宗教法人光源寺
設計・監理
自由建築研究所
用途
寺院
構造
RC+W造
階数
地上2階
延床面積
778.42 m²
竣工
2006年9月
受賞
2008年 第14回 甍賞 - 瓦屋根景観等・設計実施コンクール 特別賞
雑誌掲載
「季刊 ROOF & ROOFING」 2008年7月15日号 P.15
リンク
光源寺 工事記録写真 1(佐藤秀の社寺建築)
光源寺 工事記録写真 2(佐藤秀の社寺建築)
コメント
浄土宗天昌山光源寺は、1589年(天正17年)に神田に創建され、1648年(慶安元年)に現在の文京区向丘に移転されました。毎年7月9・10日には、境内で「四万六千日ほおずき千成り市」の縁日が催されて賑わっています。
本堂の中央に茶室が拝されているという、珍しい造りですが、これには逸話があります。昭和20年の東京大空襲で、光源寺は伽藍を消失し御本尊のみが残されました。焼け野原となった終戦直後の10月に、仮の本堂にと茶室の建物の寄進を受け、これを本堂として使用し、その後も茶室を覆うように屋根をかけて本堂を作り使用されてきましたが、建物の老朽化が進行したため、今回の建替えとなりました。戦火の記憶を次世代に伝えるため、この新本堂にも、くだんの茶室を曳家して内陣として収められることになったものです。
地域のコミュニティにも利用される客殿は、趣の異なるふたつの建物からなっています。ひとつは、古民家の古材を再利用しているのが特徴で、機能上畳間と板間に分けられています。またもうひとつは、法規上防火区画を要するため、鉄筋コンクリート造としましたが、内外装の和風の意匠性を損ねないよう、充分に配慮されています。
庫裡は、客殿と同じく古民家と見世蔵の古材を利用し、全体的に温かみのある雰囲気の空間に仕上がりました。
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